関西学院グリークラブは2月18日、西宮市の兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで関西学院グリークラブリサイタルを開催した。
関西学院グリークラブリサイタルはグリークラブが主催する定期公演の中でも年度で最後のものであり、集大成となるコンサートだ。
4年生にとって今回のリサイタルは最後の演奏となる。124代部長の野口純弘(のぐちきよひろ)さん(商学部4年)は「今回は僕たち124代の集大成となる、1番力を入れている演奏会だ。グリーの理念であるメンタルハーモニーを体現した音楽を是非聴きに来てほしい」と意気込みを語り、リサイタル本番に臨んだ。
第1幕は客演指揮者ステージだ。指揮は大阪音楽大学の教授であり、グリークラブの技術指導を担う本山秀毅教授が務めた。
第2幕は男声合唱組曲「中原中也の詩から」。眞見隼史(まなみしゅんじ)さん(文学部4年)が選曲と指揮を担当した。
第4幕がクライマックスとなり、振付けのあるBarbershopステージで会場を沸かせた。
バーバーショップ・ハーモニーとは、その名の通り理容室で歌われ始めた曲の種類だ。男声合唱と異なる点としては、1オクターブ以内にハーモニーを作るという特徴がある。
続く第5幕では、男声合唱曲「永訣(えいけつ)の歌」を披露した。この曲は昨年没後90年を迎えた宮沢賢治が作詞した曲である。前幕とは対照的な厳かな雰囲気のままリサイタルは閉幕した。
集大成となる最後の演奏を終えた野口さんは来年の関西大会に向けて再出発してほしいと希望を次代に託した。
(林諒太郎)