(この学生に注目!)藤原里音さん 「音」が導いてくれたありのままの自分でいられる場所

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藤原里音さん=本人提供

 シンガーとして活動する藤原里音さん(社会学部2年)が歌と出会ったのは、幼い頃通っていた教会だった。  

キリスト教徒が多いアメリカに住んでいた藤原さん。彼女はそこでアフリカンアメリカンを中心に大衆に愛されてきた宗教歌、ゴスペルクワイアに出会う。後にゴスペルのソウル要素を現代風に変化させた音楽R&Bに引かれ、シンガーを目指すことを決意した。

 現在日本で暮らす藤原さんは関西ではジャズバー、セッション、クラブシンガーを中心に活動中だ。今年5月29日には初のシングルをリリースした。また6月には関西での初の路上ライブを開催予定だ。

 「『音』から離れるほどに呼び戻される感覚があった」と藤原さんは語る。「自分がこうなりたい」という強い意志を信じることを決意し、音楽業界で夢を追いかける覚悟を決めた。  藤原さんが初めて制作したオリジナルソングでは、アーティストとして歩み始めた人生の基盤にある想いが歌われている。春は新しい出会いや挑戦の季節であるとともに、困難やつまずきも多い季節。そんな季節に曲のリリース日が重なった。藤原さんは「ありのままの自分で、あなたがあなたでいられる場所を大切にしてほしい」というメッセージを曲に込めた。

歌詞には「あなた」と「私」という言葉が多くつづられている。人それぞれ違う人生を歩む中で、「あなた」を自分なりの相手や必要な形に置き換えて聴いてみてほしい。5月29日リリースの「Back To Me」は誰かの毎日を支える1曲になることだろう。       (山本紗佑里)

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