(タイムスリップ)若者の可能性を広げていく 岡秀和さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

「人生が変化したきっかけは、大学時代のボランティアだった」と語る岡秀和さん(29)は関西学院大学社会学部の卒業生である。学生時代はゼミでボランティア活動に取り組んでいた。現在は神戸三田キャンパスのボランティアセンターで職員として学生を支援しながら、個人でもボランティア団体を運営している。

 岡さんは大学卒業後、大手の塾に入社した。若者を支援したいという思いで就職を決めたが、配属先は若者と直接関わることができない部署であった。精神的に辛くなった岡さんは4か月で塾を退職した。人生最大の挫折だった。

 退職後、岡さんは再びボランティアに取り組んだ。「自分の人生が変革するきっかけになったのは大学時代のボランティアだった」と語った。当時一緒にボランティア活動をした人々とは今も交流がある。関学大でのボランティアコーディネーターの仕事を紹介してくれたのも、ボランティアの仲間たちであった。

岡さんは「ボランティアを通して出会った人たちが人生の支えになった」と振り返った。関学大の職員になった理由も、今度は自分が若者を支えたいと考えたからだ。

 現在、岡さんは若者と共に多くのボランティア活動に取り組んでいる。岡さんは被災地で支援を行う「おたがいさまプロジェクト」で理事を務めているが、プロジェクトの参加者は7割が学生だ。

昔から若者や教育に興味があった岡さんは現在も若い世代に無限の可能性があると考えている。岡さんは「様々な団体やサークルと強く繋がりながら活動をしていく。活動を通して若い人の可能性を広げたい」と今後の展望を語った。      (岡﨑亮太)

関連記事

ピックアップ記事

  1. 2024-7-12

    徒歩1分!関学生待望パン屋さん boulangerie quatre mariages

    オリジナリティ溢れたパンたち=2024年5月23日、boulangerie quatre mari…
  2. 2024-7-12

    関学大硬式野球部 甲子園を舞台に関大に連勝

    歓喜でグラウンド内に集まる関学大硬式野球部メンバー=2024年5月11日、阪神甲子園球場、石本理子…
  3. 2024-7-12

    マスターピース 「本日は、お日柄もよく」 関西学院大学文学部卒 原田マハ著

     この物語の主人公、二ノ宮こと葉は会社員として気楽で平凡な日々を送っていた。そんなある日、こと葉は…
ページ上部へ戻る