(ポプラ)童謡100年

 「風に思う空の翼、輝く自由Mastery for service」1933年に前年の大学昇格を記念して作られた、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の関西学院大学校歌「空の翼」の歌いだしである。

 この二人の人生を描いた映画「この道」が、日本の童謡誕生100周年を記念して、今年1月11日に公開された。童謡とは、子どもに歌われることを目的に作られた創作歌曲のことだ。

 作中では、福岡県柳川から文学を志ざし上京した、破天荒で自由奔放だが、奇抜な詩で名をはせていた北原白秋と、ドイツ留学を経て日本で初めて交響楽団を結成した山田耕筰の二人が出会い、ぶつかり合う中で多くのいまだ歌い継がれる童謡を世に出していく姿が描かれている。

 この時代の子どもたちは、彼らの作る童謡で大変元気付けられていた。今日に至るまで、彼らの童謡は歌い継がれており、現代の子どもたちが歌っている姿を見ることもある。

 歌には、人の心に寄り添って癒す力がある。時には過去の思い出を歌によって思い出し笑顔になったり、涙することもある。今、二人が生きていたらどんな歌が生まれるだろう。どれだけの人の心が癒されるだろう。どんな思い出を思い出させるだろう。「空の翼」も、いつか私達の心を癒し、学生時代のことを思い出させる、そんな歌になるのだろう。