(この学生に注目!)「自分にできることをしたい」 ネパールの子供たちにとって本当に必要なものを

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 昨今話題になっている教育格差。この問題に取り組んでいる総合政策学部2年池田芽依さん(20)に話を聞いた。

 池田さんは三田キャンパスで活動する学生団体、CLUB GEORDIE(クラブ ジョーディ)に所属している。活動内容はネパールの教育支援だ。当団体は、国際教育支援団体に分類される。ネパールの教育支援を行う、互いの文化を学ぶことが目的だ。現在は8人ほどで活動している。

 月に4回ミーティングを開催し、ネパールの子供たちに何ができるのか意見を出し合う。実際に、日本で回収した文具を現地に送ったり、剣道やカルタなどの日本文化の紹介をしたりした。毎週水曜日には、ネパールの講師にネパール料理の紹介などが団員に対してオンラインで提供される。

 2021年には、新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、手の洗い方を説明した動画を作成した。ネパールでの評判は高かった。

 22年12月には、ネパール訪問が実現し、ネパールの子供たちと対面することができた。コロナ流行前は、年に1度、現地で交流しており、今回の訪問は3年ぶりであった。参加者は団体が作成したネパールすごろくを楽しんだ。すごろくを通してネパールの社会問題について学んだり、その問題への解決方法を考えたりした。池田さんは司会を担当し、イベント進行の難しさを感じたという。

 池田さんは高校時代、留学経験がなかったものの、英語やボランティアに興味があった。この関心が現在の活動につながっている。

 4月からは池田さんが代表として団体を率いていく。「他の団員と密に連携し、色々な企画に挑戦していきたい」と述べた。

 今年は新たに衣類回収も計画している。回収した服をそのまま全て送るのではなく、ミャンマーの子供たちにとって本当に有用だと思う服だけを選別して届けたいと考えている。

 「入部した当初はオンライン活動が中心で仕事がなかった。今年1年は、自分にできることを着実にやっていきたい」と池田さんは意気込んだ。(石本理子)

CLUB GEORDIE (クラブ ジョーディ)で活動する池田芽依さん=2023年3月6日、本人提供

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