阪急門戸厄神駅から徒歩約1分のところに位置している「Asian Kitchen PAR」が今年オープンした。店主のパワン・チャンドさん(42)は母国インドの五つ星ホテルの元総料理長。従業員全員がインド人で構成された本格インドカレー屋だ。
パワンさんは2009年に来日、約6年間ある店でシェフ兼教育担当として働いていた。そのパワンさんが初めて自分のインドカレー屋を開店したのは15年。「誰かの指示で料理するのではなく、自分の料理で人を楽しませたい」という考えで店を開いた。その後も色々なところにインドカレー屋を出したが、一つの店に絞りたいという理由で、今は他の経営者に店を譲渡し、20年阪急武庫之荘駅に店を開いた。門戸厄神店は2店舗目である。
「カフェっぽいインド料理を目指している」。店の内装は木材を使用し、清潔感がある。「ゴリゴリのインドカレー屋ではなく、女性一人でも入れる店を作りたかった」というパワンさんの思いが反映されている。
同店の人気メニューは「バターチキンカレー&チーズナン」。たっぷり入っているチーズがあふれ出てくる焼き立てのナンと、かみごたえがある鶏肉とバターカレーの甘さはやみつきになる。また、メニューについてくるニンジンドレッシングのサラダと飲み物が料理の味を引き立てる。
パワンさんは「どのお客様の好みにも応えるため、全ての料理に心を込めて料理をしている。全てのメニューに自信がある」と料理の味への自信をあらわした。(金鼎)