本学教育学部の有志による西宮市立上ケ原小学校児童への登校時見守りボランティアに対して、児童による「感謝の会」が10日、同小の体育館で行われた。児童による手作りのメッセージカードと歌が贈られた。
ボランティアの学生らは児童と手を繋いで入場。児童代表の沢地玲さん(6年)は1年間のお礼を述べた後「これからもよろしくお願いします」と締めくくった。学生代表の江頭翔太朗さん(教・3)は「活動を通して元気をもらったのは自分たちのほう。ありがとうございました」と述べた。
18年以上続く同ボランティアは、2001年に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件をきっかけに開始された。現在は地域の老人会やボランティアの協力も加わり、本学体育会のラグビー部も去年の10月から活動に参加している。
教育学部藤木大三教授は「ボランティアは自分のためにする。人に感謝される経験を通じて、学生が成長していってくれると嬉しい」と話した。江頭さんは「登校後の児童との遊びの中でその発想の自由さに驚いた。イレギュラーに対応していく力を教師になってからも生かしていきたい」と語った。