新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しむ学生を支援しようと、関西学院大学の寮生からなる「学生応援プロジェクト『繫(つな)がり隊』」などは7月15日、西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館で食料などを無償配布した。当日は487人が参加し、配布品を受け取った。
この取り組みは、昨年10月に続いて2回目。主催は前回から引き続き「繫がり隊」と生活協同組合コープこうべ、今回から関西学院同窓会西宮支部も加わった。
今回用意されたのは、無洗米2キロや水、袋麺、レトルトカレー、サバやイワシの缶詰などの保存食品600食分とハンドジェル。正午の開始と同時に学生が続々と会場に集まった。
配布品を受け取った法学部1年の木谷智哉さん(19)は「コロナの影響でアルバイトの面接が2週間先送りになっていた。一人暮らしなので、食料の配布は本当に助かる」と話した。この取り組みをインターネットで知った社会学部3年の仲田純麗さん(21)は「実家暮らしだが、親のために食材をもらった。得しかないのでまた参加したい」と笑顔を見せた。
繫がり隊の文学部4年の烏山恵輔さん(21)は、活動を通じて大学の同窓会などと交流し「この取り組みが、学生の悩みを大人が拾うきっかけとなってほしい」と話す。また「このような支援活動は、定期的に開催していくことが大切だ」と2回目の開催となった経緯を説明した。繫がり隊は参加した学生に生活環境に関するアンケートを実施し、継続的な学生支援への意欲を見せた。(小林彩乃)