毎日甲子園ボウル もう一つの引退試合 応援団総部指導部

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 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、甲子園ボウルが18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた。関西学院大学応援団総部指導部の4年生にとっては最後の応援の場であった。

 4年生はコロナ禍前の応援の様子を知る最後の学年だ。甲子園ボウルの応援形態も4年間で様々な変化があった。

 2年生の時にコロナが流行し、多くの行事が中止になった。応援団総部は甲子園ボウルに参加することができたものの、声を出しての応援は指導部と各部部長のみだった。また、グラウンド内での応援はできなかった。

 3年生になると、各スポーツ連盟で制限解除が進んだ。しかし関学大は独自のルールを設け、制限が続いた。応援に行けない日々が他校より長く続き、藤本翔旗手長(法学部4年)は「(他校の)応援団の友人から、応援の報告をされるたびにもどかしかった」と当時の心境を語った。

 しかしその状況でも甲子園ボウルには参加できた。マスク着用や、チアリーダー部の接触を含む演舞の制限はあったが、グラウンド内での応援が可能になるなど、少しずつ元の応援の形に近づいていった。

 4年生になった今年は大幅に制限が解除され、数々の行事への参加がかなった。甲子園ボウルでの応援もコロナ前の姿を取り戻した。試合は関学大が早稲田大学を34対17で退け、5連覇。表彰式を終え、歓喜し抱き合う選手たちの横で、指導部は最後の舞台を終えた。

 試合後、安本彩楽指導部副部長(商学部4年)は4年間について「様々なことが変わった。けれど4年間変わらなかったのはファイターズの日本一だった。ファイターズに感謝したい」と話した。

 大北華鈴応援団総部副団長(法学部4年)は後輩に向けて「初めての甲子園を経験した子もいる。この舞台に立たせてあげることができて、良かった」とし「反省することもある。今年復活させた応援を応用してほしい」と語った。 (松本亘平)

大北華鈴応援団総部副団長=12月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、松本亘平撮影
安本彩楽応援団総部指導部副部長=12月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、松本亘平撮影
藤本翔応援団総部指導部旗手長=12月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、松本亘平撮影
応援団総部指導部4年生の安本彩楽応援団総部指導部副部長(左)、大北華鈴応援団総部副団長(中央)、藤本翔応援団総部指導部旗手長(右)=12月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、松本亘平撮影 

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