9月20日から10月20日まで、関西学院大学図書館はオンライン上で、学生の図書館への望みを聞くために「みんなで作る未来の大学図書館」というキャンペーンを実施した。
キャンペーンはこれからの関学大図書館はどうあるべきかについて学生が投票するもので、投票者には図書館に入荷したい本を選ぶ選書権が与えられた。
最終結果は、1位が「自動販売機と飲食エリアを」、2位が「静かに集中して読書や学習ができるエリアを」、3位が「静かな環境で話せる個室ブースを」となった。
関学大図書館の鎌田真也さん(44)は自動販売機と飲食エリアの設置に関して、「独立した飲食スペースの設置や館内で販売する食べ物以外の持ち込み禁止などの規則を設けて対応したい」と語った。
また、静かな環境で話せる個室ブースの設置に関してはオンラインでの授業や面接が増加する現状を踏まえ、「雑音が入らない静かな環境は意外と少ない。大学図書館は学生の需要に応えていきたい」と個室ブースの設置に前向きな姿勢を見せた。
大学図書館は、今回のキャンペーン以外にも館内でハンドベルのコンサートをする「Library Concert」や、いけばなや茶道など日本の文化を体験する「Library Workshop」など、多様なイベントを積極的に開催している。
図書館は資料を扱う場所であり、本来何かを体験できる場所ではない。鎌田さんは「静かにしなければならない図書館でハンドベルコンサートなんて、面白いでしょう」と笑顔で答えた。(山本麻衣子)