関西学院大学は5月16日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種をした学生を対象に、生協ICプリペイドカードのチャージ券1000円分をプレゼントする「ワクチン3回目接種お疲れ様でしたキャンペーン」を始めた。9月30日まで実施予定で、夏休み期間に接種予定の学生も対象になる。接種会場は問わない。
3回目接種を終えた学生は、西宮上ケ原キャンパス、西宮聖和キャンパス、神戸三田キャンパス生協の引き換え店舗にて、接種済証・学生証・IC組合員証を提示するとチャージ申し込みができる。
学長室大学院課の大野健一郎課長(44)は「自分のため、周りの人を守るため、社会としてコロナを終わらせるために自分はどうするべきかを学生が考えるきっかけにしてほしい」と話す。また、本企画は、ワクチン接種を強制はしないが推奨したいという意図も含むという。
兵庫県から若者のワクチン接種促進に協力してほしいという要請があったことも、本企画実施の一因だった。兵庫県の20代の3回目接種率は、5月8日時点で30.5%と全国ワースト4位。12〜19歳でも10.2%で同じくワースト4位と、兵庫県の若者の3回目接種率は他の都道府県に比べて低い傾向にある。
原則対面授業の開始で本企画を目にする学生数の増加や、今月から始まる兵庫県でのノババックス製ワクチンの接種開始によって、関学生の3回目ワクチン接種に対する考えの変化が期待される。
関学大は昨年9月、2回目接種を終えた関学生を対象に同様のキャンペーンを実施し、8968人が参加した。(一宮麗果)