関西学院大学は4日から、新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しんでいる学生を支援するため、生協食堂や売店で食事を100円で提供するキャンペーンを始めている。学生が対象で、学生証を提示すると利用できる。
西宮上ケ原キャンパスの生協食堂では、日替わり定食の「サンキューセット」やロースカツカレー、麺類と丼が対象となる。生協売店では週替わりで丼や弁当を用意している。期間は29日までだが、予算がなくなり次第終了する。
このキャンペーンは昨年度も開催されており、今年度もアルバイトの収入や仕送りが減った学生の支援のため関西学院後援会が予算を用意した。昨年度は新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の提示が参加条件だったが、今年度は学生証の提示のみで参加できる。
生協食堂の鈴木力店長(41)によると、このキャンペーンによってピーク時の生協食堂の利用者数が開始前の2倍に増えたという。鈴木店長は「店舗数が減少する状況が続いていたが、今は活気づいている。これ以上うれしいことはない」と話した。
生協売店で販売している丼や弁当は1日当たり80個販売しているが、いずれも午後1時前に完売している。
このキャンペーンには生協以外の飲食店も参加している。西宮上ケ原キャンパスの食堂「東京庵」では全メニューを対象に、300円以上の支払いで300円引きになる。若女将の中口みどりさんは「学生支援に貢献できてうれしい。キャンペーンをきっかけに今後も来ていただきたい」と話した。(上田帆乃佳)