阪神タイガース近本光司選手 学生時代を深掘り

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 昨年阪神タイガースは日本シリーズ2023にて、オリックス・バファローズとの熱戦を制し38年ぶりの日本一に輝いた。最高殊勲選手賞(MVP)を獲得したのは近本光司選手(29)だ。
 近本選手は関西学院大学法学部の卒業生である。高校の先輩の影響で関学大への入学を決意した。「本当は別の大学に入りたかった。でも関学大に入れただけでラッキーだった」と入学当初を振り返った。

 入学当時近本選手はプロ野球選手になりたいとは考えておらず、「しっかり卒業できたらいいなとしか考えていなかった」と話した。

 1年生の春学期で英語の授業の単位を落としてしまった際には勉強の大事さに気が付き「しっかり授業に出て単位を取ろうと気が引き締まった」と苦笑いを浮かべた。また、1年生の時にはチャペルに通い「週に1回は友達と一緒に行った」と懐かしそうに語った。
 学生時代のお気に入りのお店はハングリーウィッチだ。関学大西宮上ケ原キャンパスのすぐそばに店を構える。近本選手は「スタミナ焼飯は本当においしかった。今でも食べに行きたい」と絶賛した。

 近本選手は関西学院大学体育会硬式野球部に4年間所属していた。途中怪我で苦しみ、2年生の秋に投手から野手に転向した。学生コーチと協力し独自の練習メニューを考え、スラックラインやレッドコードなどのバランス系のトレーニングを取り入れた。「常に根拠を持って練習メニューを考えていた」と振り返った。
 近本選手は「今シーズンは怪我無く試合に出てチームに貢献していきたい」と語る。大学を卒業した今でもスクールモットーである「Mastery for Service」を意識し、「自分のためだけでなくて、周りのためにも尽くすことが大事だ」と述べた。  (木下皓太郎)
 

守備につく近本選手=阪神タイガース広報部提供

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