長森遥南さん=2026年3月25日、株式会社シュゼット・ホールディングス西宮本社、八島みのり撮影
「全部一生懸命にやったからこそ今があると思う。」―そう語るのは、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックにショートトラックスピードスケート日本代表として出場した、関学OG長森遥南さん(教育学部卒)だ。
長森さんは、ミラノ・コルティナオリンピックショートトラック女子1500メートルに出場し、全体13位の成績を残した。大会のなかで印象的だったこととして、長森さんは選手村での他競技の選手との交流の場面を挙げた。それぞれが特別な思いを抱いて臨む大会だからこそ、選手たちがオリンピックに懸ける情熱を強く感じた。モチベーションの維持方法など、自身の競技にもつながる有意義な会話もあったと語った。
長森さん自身、オリンピックなどの緊張する場面では、「緊張も楽しんだもん勝ち」だと考えているという。懸けてきた思いがあるからこそ人は緊張をする。そして緊張を感じる瞬間というのは、自信を持って挑んでいい瞬間だと強調した。国旗の重みさえも笑顔で受け止め、楽しむ姿勢でオリンピックに臨んだ。
ショートトラックスピードスケートの魅力は、最後まで誰が勝つか分からないという点にある。転倒や接触などがあり、レースの展開は予測不可能だ。そんな、最後まで結果の読めない面白さを感じてもらいたいと語った。
次のオリンピックではメダルを取ることを目標に掲げる。そのためにも国際大会で結果を残し、ワールドランキングを付けたいと意気込んだ。
練習や大会で心の支えとなったのは、友達や先生の存在だ。関学ではそんな友達に沢山出会えたと振り返る。スピードスケート部とゴルフ部に所属し、周囲の選手と切磋琢磨し合った。同じスピードスケート部には15年近く競い合ってきたライバルもおり、同じ部活で活動する中で戦友としての意識が強く芽生えた。
大学時代、長森さんは2つの部活に所属しながら、教員免許や図書館司書の資格を取得している。その原動力について、長森さんは「楽しむこと」だとまっすぐに語る。平日は教育実習に参加し、金曜日の夜に関西から試合が行われる長野へ移動し、試合に出場していた。また、教育学部に所属していたが、図書館司書資格の取得のため、2つのキャンパスを行き来しながら学んだ。長森さんは「楽しみながら取り組んだからこそ、やり切ることができたと思います。友達や先生、教育実習先の生徒たちと過ごす時間に癒され、それが原動力になっていました」と振り返った。
最後に、「4年間は一瞬のようでしたが、とても濃い時間でした。全部一生懸命やったからこそ今があると思います。だから、一瞬一瞬を大切にして欲しい。大学生活でしか学べないものが必ずあります。沢山遊んで、たくさん笑って大学生活を過ごしてください。」と関学生へメッセージを送った。
(渡邊暖菜)
