努力の先に何かが見える 関西学院大学交響楽団 コンサートマスター小林文栄

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 「意思のある所に道が開ける」。リンカーンやアインシュタインなどの名言を座右の銘として挙げたのは関西学院大学交響楽団コンサートマスターの小林文栄さん(取材当時教育学部4年)だ。2月10日に開催した第146回定期演奏会で卒業前最後の公演を終えた小林さん。

 今回の定期演奏会ではチームとしても個人としても大学生活の集大成となる演奏を目指して臨んだと語る。「無我夢中で演奏していたら5分くらいで終わったように感じた」と約2時間にわたる演奏を振り返った。小林さんは活動の中での目標の一つに後悔なくやりきることを掲げていたという。

 幼い頃からピアノとバイオリンを習っており、高校時代は吹奏楽部の部長を務めた小林さんは大学でもオーケストラをしたいと考え交響楽団に入団したと。その際、小林さんは「大学四年間なんてすぐに終わる。自分がどうなりたいかを考え、そこから逆算して小さな目標を作った」と話す。

 小林さんは同学年の部員について「強い個性や目標があって意思が強い人が多い代でした」と語る。皆が妥協せず意見をぶつけ合い、目標に向かって努力を重ねることができる代であり、それが昨夏のクラウドファンディングの成功などに繋がったと話した。

 また、バイオリンのパートリーダーも兼ねている小林さんは大人数を束ねるという困難に直面したと振り返る。小林さんは当初、全員を同じ方向に導こうとしていたが、バイオリンパートは最も人数が多くそれぞれの事情などがあることを知り苦戦したという。

 そこで、アメリカの絵本である『スイミー』のように一人一人が異なる方向を向きながらも、集団として一つの大きな矢印になることを意識したという。交響楽団ならではのチームの在り方を見出し、困難を乗り越えたと説明する。

 4年間にわたる交響楽団での活動で一番力がついたと思うことについて、小林さんは「物事に付加価値をつける力」を挙げた。交響楽団の仕組みなどについては「自分たちの代で大きく変えてはいない」と語る。その中でスポンサーを獲得するためにプロの交響楽団との差別化を意識したという。異なる学問に取り組み異なる生活を送っている学生達が、音楽を通じて一つになる様子など、今まで言語化してこなかった魅力を企業に提示し、関心を引くことでスポンサーの獲得につなげた。

 最後に小林さんは後輩や同級生へのメッセージとして「感謝」と「謝罪」の2つを挙げた。「みんながいるからコンサートマスターという仕事が成り立っていて、スポンサーへの営業やクラウドファンディングを行う際も色々な人に手伝ってもらった」と仲間への言葉を語った。

(佐藤朝陽)

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社会学部2年 主に新歓の企画を担当しています。印象に残っている記事は「関学出身の3人が語るドジャースと大谷翔平」。好きなアニメは「涼宮ハルヒの憂鬱」。

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