使途不明金28万円 法学部学生自治会
- 2019/7/19
- ニュース
関西学院大学法学部学生自治会(会長・山本海都)で、昨年度の使途不明金が28万円に上ることがわかった。先月25日に行われた学生大会で、同自治会が明らかにした。
学生大会の決算報告で使途不明金の存在が明らかにされたものの、自治会より具体的な説明や再発防止策についての説明はなかった。総会に参加した法学部の男子学生は「軽い謝罪で終わらせようという態度はおかしい。公認団体であるという自覚が足りてない」と怒りをにじませた。
学生大会の後、使途不明金の存在や、同自治会の態度に疑問を感じた法学部の学生がツイッターに書き込んだことから、ネット上で情報が拡散し注目を集めている。
同自治会は、大学が全ての法学部生から代理徴収した自治会費で活動を行っている。昨年度の支出総額は約204万円で使途不明金は支出の13・7%にあたる。
関係者によると、同自治会は法学部長や法学部事務室などの聞き取りを受けている。ネット上には同自治会のずさんな会計管理や具体的な使途を告発する書き込みもあり、男子学生は「真偽も含めて明らかにするべきだ。組織を存続させたいならば、体質を改善するべきだ」と語った。
別の関係者は「大学側や同自治会は事態の沈静化を優先しており、究明しようとしている様には見えない」という。
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法学部学生自治会 全ての法学部生で組織される学生自治会。運営は執行部が行う。本学で学部自治会があるのは神学部と法学部のみ。文学部・経済学部・商学部・社会学部・理学部の学生自治会は1968年からの大学紛争で崩壊した。現在は6総部や大学祭準備委、神学部学生会と共に「関西学院大学学生連盟」を組織する。