【万博】歌がつなぐ百年の絆 関西学院グリークラブ、クロアチアナショナルデーに出演

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公演の様子=同団体提供

 関西学院グリークラブは9月21日、クロアチアナショナルデーに出演した。ナショナルデーではクロアチア共和国、日本国の両国歌、そしてクロアチアの愛唱歌「U Boj!(ウ・ボイ)」を披露した。同国のアンドレイ・プレンコビッチ首相も参列するなか、グリークラブは大舞台での公演となった。

 出演のきっかけは、6月に駐日クロアチア大使が本学を訪問した際の打診だった。グリークラブはこれまで、大使館関係者との120周年記念リサイタルなどを通じて親交を深めており、こうした関係が今回の出演につながった。

 「ウ・ボイ」はグリークラブがチェコの兵士から100年以上前に伝えられたことを機に日本の男声合唱団に広まった曲だ。そのためグリークラブが伝統的に歌っているのは「ウ・ボイ」の伝承版。今回のナショナルデーのためにクロアチアで歌われている正規譜版を練習し披露した。

歴史的な経緯もあるこの曲は、グリークラブにとって特別な曲だ。部長の廣田義宗さん(文学部4年)は「ウ・ボイ」を「関学グリーの象徴みたいな存在」と語る。

 また、今回披露したクロアチア国歌の斉唱は、過去のグリークラブのクロアチア講演以来の経験だった。団員たちはクロアチア語特有のアルファベットの発音などに苦戦しながらも見事に完成させた。

 廣田さんは「万博という特別な場所で歌えたことは一生の宝物。音楽の力を改めて感じた」と振り返る。普段グリークラブの演奏に触れる機会の少ない国内外の来場者にその歌声を届けられたことも大きな成果となった。

 関西学院グリークラブは、万博での経験を糧に、今後もさまざまな舞台での演奏や、来年2月に予定されている定期演奏会に向けて練習を重ねていく。

(田爪翔)

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