航空部の集合写真=2024年5月12日、福井空港、久保田創士撮影
関西学院大学、関西大学の両航空部は5月11日から12日に第47回関関戦前哨戦を戦った。開催場所は福井県坂井市の福井空港。団体戦で関学大は887対159で関西大に勝利した。
個人部門では髙坂駿吾さん(文学部2年)が優勝、石田倖汰さん(工学部3年)が準優勝を果たした。
大会初日のフライトは計6発で関学大と関大が交互に3発ずつ上空へ飛び立った。4発目のフライトで高坂さんが唯一周回を達成し、650点を獲得。チームを勝利に導いた。
大会2日目は悪天候の影響で機体を上空に飛ばすことが困難であったため、フライトは中止となった。
髙坂さんは「うまく上昇気流(サーマル)に乗ることができた。運に左右されることが多いが技術も必要だ」と述べた。
現在関学大体育会航空部は3年生1人、2年生4人の計5人と部員が少なく厳しい状況だ。
主将の石田さんは「関大とは技量の差があった」と今後に向けて課題をあげた。
(木下皓太郎)
コラム
「グライダー競技って何?」
グライダーはエンジンなどの動力を用いず上昇気流を利用し長距離のフライトを可能とする航空機だ。グライダー競技は周回競技と滞空競技に大別できる。周回競技は指定された地点をいかに早く回ることができるかで得点を競う。滞空競技はどれだけの時間上空に留まることができるかを競う。上昇気流をうまく乗れるかは運に左右されることが多く、競技として成立させることすら難しい場合もある。