関学大アメフト部、要望書を提出 ライスボウルのあり方の見直し求める

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 学生と社会人の実力差が問題になっているアメリカンフットボール日本選手権(ライスボウル)について、関学大体育会アメリカンフットボール部は22日付けで大会のあり方の見直しを求める要望書を関西学生連盟(神戸市灘区)に提出した。同日行われた会見で同部の小野宏ディレクターが明らかにした。

 ライスボウルでは、学生側が11連敗しており、大会の開催意義を疑問視する声もある。3日に開催した今年の大会でも、同部は24点差で社会人代表の富士通に大敗。体格差のある社会人選手らとの接触で、同部の選手らは負傷退場しており、安全性にも懸念の声もある。新監督の大村和輝氏(48)も同日の記者会見で「実力差がありすぎる」と発言している。

 要望書では同大会に安全性や平等性の課題があるとし、学生代表と社会人代表が対戦する今のあり方に改善を求める一方、具体的な改善策は提言はしていない。小野ディレクターは「(改善策は)学生連盟や日本アメリカンフットボール連盟に判断してほしい」とした。

 要望書という形式を選んだ事については、同部が以前から公式に懸念を表明していたことに触れ「(主催者の)日本アメリカンフットボール連盟に正式に議題として取り上げてもらうために、要望書という形を選んだ。関西学生連盟の方から日本協会、学生協会を通じて検討して欲しい」とした。

 記者会見では要望書は公開されず、同部は「関西学生連盟から公表を止めるように言われている。公表については関西学生連盟に委ねる」としている。

 関西学生連盟の担当者は「公表を止めるように言っているのは事実。(今後公表するかは)まだ届いていないので、何も言えない。関学大が公表をするのを妨げるつもりはない」とし、今後の対応については「月に一度の理事会で議論をし、日本アメリカンフットボール協会に報告をしていく事になると思う。報告は4月6日の記者会見でする」とした。

要望書の提出を明らかにした体育会アメリカンフットボール部の小野宏ディレクター(右)=22日、西宮上ケ原キャンパス

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