関西学院大学大学祭総部新月祭実行委員会は10月21日、神戸三田キャンパスにて新月祭を開催した。この日は各キャンパスで2日間、計6日間開催する新月祭の初日だった。
今年のテーマは「閑静から歓声へ」。新月祭実行委員会委員長の中島朋也さん(経済学部3年)は「2019年の完全復帰が目標」と語る。新型コロナウイルスによる制限が一切なくなり、来場のための事前予約や飛沫防止フィルムの設置もなかった。
実行委員企画では日本の伝承遊び体験や段ボール迷路など屋内外で子供向けのイベントを実施した。キャンパスは学生や家族連れでにぎわった。
一般企画では有志の団体が模擬店を出店した。普段は劣悪な住居環境に置かれている人のために居住建築の手伝いに取り組むEco-Habitat関西学院は、東北の牛タン入りつくねを販売し、14時には完売する盛況ぶりだった。
代表責任者の向井美優さん(生命環境学部2年)によると新月祭での出店は東日本大震災の記憶を風化させないことを目的としている。団体の山本未羽さん(生命環境学部2年)は例年よりつくねの本数を増やして販売したにもかかわらず完売できたことに喜んだ。
今回の新月祭の目玉の一つでキャンパスの垣根を超えて実施するのは映画「ゴジラ-1・0」とのコラボ企画である。神戸三田キャンパスではキャンパスに設置されたゴジラのパネルを撮影し、実行委員に見せるとコラボステッカーが受け取れるという内容だった。新月祭実行委員会副委員長・三田代表の岸紘葵さん(総合政策学部3年)は「この企画を通して自然豊かなキャンパスを好きになってもらいたい」と話した。(西本明日華)