プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議で広島東洋カープから1位指名された関西学院大学の黒原拓未投手(社会学部4年)が19日、西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館で広島の佐々岡真司監督(54)らの指名あいさつを受けた。黒原投手は「目標は大きく新人王。一日一日を大切にしていきたい」とチームに貢献することを誓った。
面会後、黒原投手は「いよいよ入団が近づいた感じ。カープの一員として勝利に貢献できれば」と意気込んだ。
広島の鞘師(さやし)智也スカウト(41)は黒原投手について「オープン戦で見た時に驚いた。関学はコロナ禍で練習の制限が厳しい中、ぐんと成長した」とし「(黒原投手の獲得は)1位指名じゃないと無理やろなと思った」と語った。
佐々岡監督は「即戦力として期待している。これから黒原投手が入団し、競争が激しくなってくれれば」と期待を寄せた。
関学大は23、24日に、関西学生野球秋季リーグ戦で京都大学と対戦する。鞘師スカウトは黒原投手の出場について「秋季リーグ戦は元気に投げてくれれば良い」と穏やかに答えた。(柴崎辰徳)