関西学院大学は10日、12日から新型コロナウイルスに対応する活動制限レベルを現在の「レベル3(部分的制限)」から「レベル4(重点的制限)」に引き上げると発表した。教室の収容定員を変更するなどの感染対策を強化すると共に、一部の対面授業をオンライン授業に移行する。
授業形態の移行は、新入生が少しでも大学生活に慣れ、友人や在学生とのネットワークを広げられるように、15日から27日までの期間を設け段階的に実施する。
大学の関係者は関西学院大学新聞の取材に対し「(レベル4への引き上げは)苦肉の策。春学期が開始して間もない発表で新入生や2年生はとても可哀想だと思うが、大学としてはクラスター(感染者集団)を発生させたくはない」とし、「春学期が始まって1週間も経たないうちの発表で、職員である私としても活動制限レベルの変更は急な話だった」と話した。
兵庫県内の新型コロナの感染状況は、9日時点で政府の分科会が示す指標で最も深刻な「ステージ4(感染爆発)」相当に達している。(柴崎辰徳)