関西学院大の卒業生で、元プロバレエダンサーの中澤舞さん(30)は1日、兵庫県宝塚市にバレエ教室「Mai Ballet Studio」を開いた。コロナ渦の中、練習機会を奪われ、やる気をなくす子供たちの姿を見て設立を決めた。
中澤さんは、8歳で姉が通っていた地元のバレエ教室に入門。大阪府立北野高校に入学後、本格的にバレエをするため、尼崎市の強豪スクールに移籍。自宅から往復2時間かけて毎日レッスンに通った。
高校在学中、プロバレエダンサーを目指すも叶わず、大学進学を決めた。練習拠点に近い、関西学院大学社会学部に入学。大学が終わってから夜遅くまで練習する日々を送った。2年生までにほとんどの単位を取り、3年生からは東京でバレエに集中した。
大学卒業後、夢を捨てきれず、2社の内定を辞退し渡米。2013年から4年間、アメリカのバレエ団で主要キャストとして活躍。現地のバレエスクールで指導もした。
退団後、ダンサーとしての活動に区切りを付け、指導者に専念。帰国後は、古巣のバレエスクールで2年間、下積みをした。
1日に開校したバレエ教室には、早くも生徒の姿がある。「どんな状況でも、努力し続ける力を子供たちに持たせてあげたい。努力の先に見える世界を見せたい」と語った。
レッスンは月曜日から土曜日まで。料金は週1回月額9000円から(幼児クラスは月額6000円から)。
(壷山千種)