関西学院大学生活協同組合は5月22日、西宮上ケ原キャンパスの学生会館新館生協イベントルームで第91回通常総代会を開催した。新型コロナウイルス対策の規制緩和により、2019年以来5年振りの対面開催となった。
総代会は年に1度開催する大学生協の最高議決機関であり、1年間の事業報告や役員の決定を行う。今年度は役員と組合員の代表である総代に加え、傍聴者を含めた約60人が参加した。
開会式後、事業報告や議案の提案に次いで大学生協の活動への要望を参加者間で話し合う機会が設けられた。出席した総代と傍聴者で6人1組の計10班を組み、要望を班内で共有・集約後、全体に発表した。
キャンパスや学部が違えば当然不便に感じる点も異なる。学生の意見の中では大学生協が運営する食堂の混雑解消やメニューの追加、生協アプリのPayPay電子マネー化を求める声が多くを占めた。
発表された意見に対して斉藤和久専務理事(46)は「大学生らしい意見」と口にし、学生の真摯な主張を聞けたことに満足気な様子で回答した。斉藤理事は大学生協の実情を述べつつ、どの提案であれば対応可能か言及し、最終的に「活動の参考にしたい」と総括した。
今回の総代会は議案の採決を反対無しの賛成多数で決定し、閉会の辞を行って締めくくった。 移り行く時代の中、学生の求めるものは絶えず変化している。大学生協は組合員のための組織だ。重要な構成員である学生自身が主体的に大学運営へ参加することが、より良い学生生活への一歩となるだろう。(山本一貴)