関西学院大学文学部出身で、日本テレビキャスター・解説委員の小西美穂さん(52)が、同社を3月末で退社し、4月から関学大の特別客員教授に就任する。就任について、小西さんは「新しいチャレンジで、ものすごくワクワクしている」とコメントした。
小西さんは、総合政策学部でジャーナリズムやメディア論を講義する予定。木曜日に1コマ、金曜日に2コマの授業を担当する。直前まで報道の第一線にいた自身の立場から、より現代的な論点を意識して講義を進めたいという。「ロシアによるウクライナ侵攻についても早速授業に取り入れ、読み解いていきたい」と話した。また、現場での映像を使用したり、ゲストスピーカーを招いたりしながら、受講生に生の声を届け、学生とテレビの未来について考えていけるような授業作りを目指す。
キャスターから大学教授への転身を決めたきっかけは、昨年秋までの2年間、早稲田大学大学院政治学研究科に通ったことだという。「大学院生活を送る中で、自分が若い人たちに教える仕事をしてみたいという思いが湧いてきた」と言い「来年で記者生活30年という節目を迎え、これからの時代を担う人たちの役に立ち、古巣の関西で恩返ししたいという思いから、日テレを退社して挑戦することを決めました」。
「キャンパスに通えるだけでも感慨深い」と語る小西さん。講義以外に大学で楽しみにしていることは図書館に通うことだという。
学生に対して「『知る喜び、考える喜び』をキャンパスで存分に味わってほしいです。そのために新任の私も、精一杯頑張ります。学びは力になります。4月からどうぞよろしくお願いします」とメッセージを寄せた。
小西さんは大学卒業後、読売テレビで報道記者、ロンドン特派員として国内外をリポート。帰国後、政治部記者を経て、日本テレビに入社し報道キャスターに。現在はキャスター・解説委員として、報道番組「news every.」で日々のニュースを解説している。大学時代には、体育会ラクロス部女子の初代主将として創部に携わった。(横山なつの)