
芦屋市総合公園で8月31日、西宮地区BBS会と保護司が共同で夏のグループワーク(以下GW)を開催した。
BBS会は更生保護に係る青年ボランティア団体だ。さまざまな問題を抱える少年と身近な存在として関わりながら健全な成長を支援し、犯罪や非行のない明るい社会の実現を目指している。
西宮地区BBS会には多くの関学生が所属し、熱心に活動している。GWは少年とその保護司、そしてBBS会員が一緒になって、いろいろな活動を楽しむことで少年たちが共感したり、心を開いたりするきっかけをつくる活動だ。
今回のGWでは、バーベキューを行った。保護司とBBS会員がテントの設営や焼き台の用意をし、しばらくして少年たちが到着すると、自己紹介を兼ねたレクリエーションが始まった。最初は緊張していた少年たちも次第に打ち解け、笑顔でレクリエーションを楽しんでいた。
食材を焼き始めると食欲をそそる匂いが会場中に広がった。少年たちも積極的に調理に参加し、バーベキューを満喫した。皆でテーブルを囲み、焼きたての肉や野菜、魚を頬張りながら談笑した。
片付けが始まると、少年たちは率先して荷物を運んだり掃除をしたりした。
最後に、一人ひとりがGWの感想を発表した。「楽しかった」「来てよかった」「また参加したい」と明るい声で話す姿が印象的だった。
今回のGWを通じて、西宮地区BBS会会長の庄司蓮さん(社会学部3年)は「無事に活動を終え、そして参加した少年に楽しんでもらえてよかった」と充実感を口にした。
また、今後の活動について「悩みを抱える少年のための活動であるという基本方針を第一に据えながら、私たち自身も成長することができる活動を目指したい」と向上心あふれる姿勢を示した。
更生保護を取り巻く環境は絶えず変化している。令和5年には更生保護法の改正が行われ、「息の長い支援」の実現を図っている。環境が変わろうとも、BBS会は少年一人ひとりと向き合うことを大切にしている。
(杉谷拓樹)




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