
来場者を出迎えるミャクミャクの像=5日、会場内東ゲート付近、田爪翔撮影
2025年日本国際博覧会(略称大阪・関西万博)が、13日、夢洲(大阪市此花区)で開幕した。世界のさまざまな文化に触れようと夢洲は来場者で賑わった。

日本での万博開催は2005年に愛知で開催された2005年日本国際博覧会(略称愛・地球博)以来20年ぶり、大阪での万博開催は、55年ぶりとなる。万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」。158の国と地域、9つの国際機関が出展し、それぞれが特色を生かし、コンセプトであるPeople’s Living Lab(未来社会の実験場)に合わせた取り組みを実施している。

国内館の一つである日本館では、官民連携による取り組みの一環として循環型社会をテーマに民間企業の先端技術を駆使した展示がある。
会場でひと際目を引く建造物に「大屋根リング」だ。直径約675mにも及ぶこの木造建築は、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されている。大屋根リングの上と地上の間にはエスカレーターとエレベーターが設置されており、自由にリングの上を歩くことができる。リングの上では万博会場の景色を写真に収めようとスマートフォンを構える来場者が多くいた。

会場の地上部では公式キャラクター「ミャクミャク」と写真を撮る親子連れが多く、会場内のオフィシャルショップではミャクミャクがあしらわれた商品を手に取る客であふれた。
万博協会は全体で約2820万人の来場者を見込んでおり、そのうち国内では 2470万人、海外からの来場者が 350万人だ。 大阪・関西万博は10月13日まで開催される。

(田爪翔)