チャペルに欠かせない歌声 関西学院聖歌隊

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 宗教音楽委員会に所属する関西学院聖歌隊は今年で創設から73年を迎える歴史ある団体だ。聖歌隊は各学部のチャペルや大学の礼拝、近隣の教会で歌うほか、定期演奏会やクリスマスコンサートといった演奏会も行っている。昨年度は大阪市の大阪(ぎょう)明館(めいかん)病院で行われた第26回永眠者追悼祈念礼拝にも参加した。

サブマネージャーの竹田遥香さん(文学部1年)によると、聖歌隊は基本的に礼拝堂やチャペルで演奏をするため、普段から空間での声の響き方を意識して練習している。現在多くの隊員が所属しているわけではないが、その分各パートが互いの声をよく聴き合ってアンサンブルに取り組めるところが聖歌隊の魅力だ。

また竹田さんは「練習でも本番でもパイプオルガンの演奏に合わせて歌う経験は聖歌隊でしかできないことだと思う」と聖歌隊ならではの音楽の特色について語った。

マネージャーを務める河本理佐さん(商学部2年)は、大学に入るまで、本格的な合唱経験がなかった。「今の少人数だからこそ、初心者も合唱とキリスト教音楽のいろはを丁寧に学べた」と自身の聖歌隊での経験を振り返った。

聖歌隊の活動は、キリスト教主義の関西学院だからこそできる活動だと言える。聖歌隊はキリスト教音楽を専門としているが、隊員の全員がクリスチャンであるという訳ではなく、関学生であればだれでも入隊することができる。

関西学院聖歌隊は合唱による奉仕を通してキリスト教主義に基づく建学の精神である「Mastery for Service」の体現を目指し、日々練習に励んでいる。

現在、聖歌隊は5名で活動している。メンバー不足の中、コロナ禍で途絶えてしまった活動を復活させようと努力している最中だ。また、竹田さんと河本さんは「全国の教会や学校でコンサートを行う演奏旅行の伝統を復活させたい」と意気込みを語った。

今日もランバス記念礼拝堂に聖歌隊の歌声が響く。     

(川田恵里花)

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