タッチダウンを決めて喜ぶ選手たち=10月26日、東大阪市花園ラグビー場、久保田創士撮影
体育会アメリカンフットボール部は10月26日、東大阪市花園ラグビー場で行われた関西学生アメリカンフットボールリーグ第6戦に出場した。試合前リーグ内1位だった関学大は勝ち点3点差で2位に着く関西大学と対戦し31-15で勝利した。
今回の勝利で、関学大は勝率をリーグ内1位に確定させ4年連続61回目の優勝を決めた。
関学大のレシーブで試合を開始、第1クオーター(Q)のはじめから立て続けにダウンを更新し相手ゴール付近まで迫ったが、直後にクオーターバック(QB)の星野秀太選手(商学部3年)が負傷交代。チームはエースQBのアクシデントという動揺をもたらすスタートとなった。
しかし開始から7分、星野秀太選手の弟であるQB星野太吾選手(社会学部1年)がゴール前2ヤードまで走り、勢いそのままにラインバック(RB)澤井尋選手(社会学部4年)がタッチダウン(TD)を決め先制した。その後は第2Q終盤まで一進一退の攻防が続き、お互いに点を取り合う展開となった。点差は広がらず膠着していたが、第2Q終了3分前、関学大側がランで大きく陣地を進め、再び澤井選手が押し込む形でTD。キックも決まり17ー6と突き放した形で前半を終えた。
後半第3Qは、開始5分に星野太吾選手からロングパスが飛び出し、それをワイドレシーバー(WR)五十嵐太郎選手(経済学部3年)がキャッチしTDに成功。その後もリードを守り続け、関西大に最終盤の一度しかTDを許さなかった。ランを28ヤードに抑え込むディフェンスライン(DL)やディフェンスバック(DB)など、関学大の高い守備力が光った。
試合後、関学大の大村和樹監督(53)は「優勝に大きな喜びはない」と語り、リーグ優勝は監督、選手共に通過点でしかないと捉えた。
(山本一貴)