関西学院大学大学祭総部新月祭実行委員会は11月4日、5日に西宮上ケ原キャンパスで新月祭を開催した。今年は2019年度以来4年ぶりに制限なしの対面開催が実現し、キャンパスはたくさんの人でにぎわった。
今年は昨年より多い66の模擬店が出店し、初出店の団体も多かった。
その一つであるMerSa Cebu’s(メルサセブズ)は開発したドライフルーツナッツソルトクッキーとセブ島のハンドクラフトを販売した。
関学大公認の学生プロジェクトであるメルサセブズは昨年誕生した。新たなフィリピン名物となる菓子を開発し、フィリピンの雇用問題の解決を目指している。今回は、より多くの人に自分たちの活動を知ってもらうために出店を決めた。
来場者に向けてパネルを用いて菓子の開発の過程やフィリピンに渡航し現地の人々への研修や販売先交渉を行っていることを説明した。ブースには団体の活動を初めて知り、興味を抱いた人が多く訪れていた。団体のメンバーである久枝亜衣さん(国際学部1年)は「自分たちの開発したお菓子がフィリピンのお土産の象徴になるように活動していきたい」と話した。
中本絢子さん(経済学部4年)は所属するゼミでインドネシアの焼き飯である「ナシゴレン」と焼きそばである「ミーゴレン」を販売した。バリ島滞在中に食べた本場の味に近付けようと味付けにこだわった。オイスターソースやケチャップなどをうまく調合し、より忠実にバリ島の味を再現した。
また、全員でそろえた鮮やかな衣装は新月祭のためにバリ島で購入した「クバヤ」と「バティック」というバリ島の伝統衣装だ。中本さんは「自分たちの代が出店するのは初めてだが、それぞれが自分の役割を頑張ることで一体感が増している」と充実感あふれる表情で話した。
大阪から来た鈴木志帆さん(17)は初めて新月祭に来場した。鈴木さんは新月祭を通して「にぎやかで楽しい学祭。大学生への憧れがより強くなった」と笑顔で語った。(森友紀)