松尾美咲さん(文学部2年)には、執筆関係の仕事に就きたいという夢がある。趣味ではなく仕事として執筆活動をしたいという思いから、ライターとして活動できる株式会社IOBIのインターンシップに5月から半年間参加した。
松尾さんは、インターンシップに参加する前、将来に対して危機感があったという。執筆関係の仕事に就くことは簡単ではない。漠然と不安を抱き続けるのではなく、まずは行動に移そうと思い、同社のインターンシップに応募した。
半年間、自ら探した飲食店を取材し記事を執筆する活動を行った。
初めての取材はカレー屋だった。経営者から店をどのように発展させていきたいのかについて直接聞くことは楽しく、貴重な経験になったと語った。
取材を始めた頃は取材先を探すことに苦労した。取材では取材対象者との円滑な連絡が重要であるため、SNSの更新頻度が高い傾向にある開店直後や期間限定の店に絞って探していくことにした。
取材中には、一人ひとり真摯に対応することを意識したという。
執筆後、取材相手に「夢中になって読んだ。いい記事だと思う」と言葉をかけられ、達成感を得たと笑みを浮かべた。松尾さんは「記事を執筆する際取材相手に自分に記事を任せてよかったと思ってもらえるような、自分にしか書けない記事、特にストーリー性を持たせ、小説仕立てで書くことを目標にした」と話した。
半年間を振り返り、実際に仕事を行うことで責任感が身に付いたという。一方で「長期インターンシップは、気軽に参加できるものではない。やりたいことを見つけて参加するべきだ」と真剣な表情で述べた。(上田帆乃佳)