女子ラクロス部を全国2位に導いた主役 長村和佳奈さん

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「みんなゼロから始めるため、無限大の可能性がある」そう語ったのは、関学大女子ラクロス部の長村和佳奈さん(教育学部4年)だ。長村さんは関学大女子ラクロス部を全国2位に導いた22年度の主将である。

 関学大の女子ラクロス部は経験者が非常に少ない。実際、長村さんを含め、部員の大半は大学からラクロスを始めた。

 長村さんがラクロスを始めたのは大学1年生の時。きっかけは彼女の姉だった。長村さんの姉は18年に関学大女子ラクロス部が日本一に輝いた時の主将だった。高校生だった長村さんは、その試合を観戦し、勝利の瞬間を目にした。「人に感動を与えられるものが目の前にあることに驚いた。自分も感動を与える側になりたいと思い、大学でラクロスを始めた」と話した。

 22年、女子ラクロス部はスローガンとして「REBORN」を掲げた。生まれ変わるという意味を持つ単語だ。18年以降、関西2位でとどまっていた関学大女子ラクロス部。このスローガンには再び日本一を目指す彼女たちの覚悟が含まれていた。

 日本一という目標のために、長村さんは組織改革を行った。まず、部員全員に細かく役割を与えた。1人でも抜けたら活動が滞るため、最初はうまくいかないことも多かったという。
 他にも、初心者である1、2年生に練習時間をたくさん与えた。「前は雑務などで、下級生の練習時間が削られていた。それを4年生が担当することで、1、2年生の練習時間が増え、チームの競技力が上がった」と長村さんは述べた。

 長村さんは決勝の試合について「試合が終わった後、みんなで負けた理由を考えたが、何も出てこなかった。改善点はあると思うが、みんなが頑張った上で成し遂げた結果である」と話した。

 長村さんはラクロス部で過ごした日々の中で、人のために頑張ることの大切さを実感したと語った。「歴代の先輩たちからの教えが、部活動を行う上ですごく助けになった。恩返ししたいという気持ちが原動力になった」と答えた。

 最後に「日本一にはなれなかったが、部員全員が自分たちに誇りを持てるチームになった」と4年間の活動を満足げに振り返った。(金鼎)

長村和佳奈さん=2023年12月16日、関西学院大学西宮上ケ原キャンパス、金鼎撮影
関西大会優勝に歓喜する部員たち=同部提供

金 鼎(キムジョン)副総部長兼広報担当

投稿者プロフィール

社会学部メディア・コミュニケーション学専攻3年。人と喋るのが好き。趣味はゲーム実況を見ること。

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