関西学院大学宗教総部千刈リーダーズクラブは先月28日、オンライン会議システム「Zoom」で、オンラインサマーキャンプ2021を開催した。小学生を対象に、焼きリンゴ&オンラインキャンプファイアや木の家作りなど、六つのプログラムがあった。当日は子供たちの生き生きと活動する姿が見られた。
焼きリンゴ&オンラインキャンプファイアでは、同部員の指示の下、焼きリンゴを製作。参加した小学生は「おいしい」と口々に声を上げた。オンラインキャンプファイアでは、握られた指を素早く引き抜いて遊ぶ指キャッチゲームで盛り上がった。関西学院初等部に通う江口泰生さん(9)は「六つ全てのプログラムに参加した。その中で、キャッチゲームが一番楽しかった」と笑顔を見せた。
新型コロナウイルス禍以前は、三田市にある千刈キャンプで2泊3日のサマーキャンプを開催していた。今年は新型コロナの感染拡大を理由に、大学から開催の許可が下りず、オンラインで行った。
オンラインでキャンプの味わいをどう表現するか悩み、準備は例年より難しいものとなった。木の家作りで使う資材として、千刈キャンプにあった木材や松ぼっくりを郵送。できる限りキャンプの雰囲気を感じてもらえるように工夫したという。
オンラインサマーキャンプのチーフリーダーを務めた法学部3年の阿部瑞希さん(20)は「子供たちが大きなリアクションを取ったり、進んで話し掛けてきたりしてくれた。予想より楽しんでくれてうれしかった」と振り返った。「僕らが子供たちを楽しませるはずが、逆に僕らも楽しませてもらっていることに気付いた」と喜んだ。(大藪巨翔)