甲子園ボウル 関学大が宿敵・日本大を破る
- 2020/12/14
- ニュース
- 体育会アメリカンフットボール部, 平田憲太郎, 柴崎辰徳
アメリカンフットボールの東西大学王座決定戦、第75回甲子園ボウルは13日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、関西学院大(関西)は42—24で日本大(関東)に勝利した。関学大は学生代表として3年連続のライスボウル出場を決めた。
第1Q、日大のキックオフをRB三宅昂輝(4年)が自陣15ヤードから敵陣21ヤードまでリターン。そのまま勢いに乗ってWR梅津一馬(2年)が先制TDを決めた。しかし、流れは続かず、日大に2本のTDを決められ、序盤は不穏な展開になった。
巻き返しを狙う第2Q、「自分がボールを持ったら独走したい」と語った三宅がTDを決め同点に。残り1分には、敵陣残り1ヤードからのフォースダウンギャンブルに成功し、関学に勢いが傾いたまま前半が終了した。
勢いに乗った関学は、後半に21得点を決めた。第4Qに日大が必死の抵抗を見せるも、三宅の今日3本目となる駄目押しのTDが決まり勝利した。
関学大の大村和輝監督(49)は「今日はオフェンスが持っている実力を発揮できた」と勝利に胸をなで下ろした。QB奥野耕世(4年)は「最終学年として学生日本一になれたのは素直にうれしい」と語った。
右腕を負傷しての出場となった日大のQB林大希(4年)は「甲子園でプレーできたことは、今までの練習のつらさがすべて消えるくらいうれしかった」と、目に涙を浮かべつつ今までの4年間を振り返った。
来年1月3日に東京ドーム(東京都文京区)で開かれる第74回ライスボウルへの出場について、大村監督は「(社会人との)実力差がありすぎる。鳥内秀晃前監督と相談したい」と笑みをこぼした。 (柴崎辰徳、平田憲太郎)