関西学院大学は20日、来年度の授業を原則対面で行うと発表した。基礎疾患のある学生や来日が困難な留学生はオンラインで受講できる。対面授業に向けた具体的な感染防止策は今後、調整を進めるとしている。
同大学は秋学期開始と同時に、来年度の授業について協議を始めた。オンライン授業に対する学生や保護者、教職員の声と文部科学省の対応など社会情勢を総合的に判断し決定した。
対面授業に向けて、学生と大学の双方に十分な準備期間が必要だとして、決定後すぐに公表した。大人数が受ける授業など、オンラインでの授業が効果的とされる科目はオンラインでの実施を検討している。
同大学学長室の大野健一郎課長は「学生はキャンパスに来て学んでほしい。(キャンパスで)人との出会いを通じて、人生の財産を築いてほしい」と話した。
同大学は今年度、原則オンラインで授業をしている。秋学期にキャンパスへの入構制限を解除し、一部の科目で対面の授業を再開したが、全体の3割程度にとどまっている。 (難波千聖)