香水交換会の様子=同団体提供
学生団体「perfume party」は5月15日、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスの中央講堂ロビーにて、行き場のない香水を持ち寄って交換する「香水交換会」を開催した。交換会には性別を問わず多くの人が訪れた。
代表の大道碧衣さん(商学部4年)は元々香水が好きで集めていた。しかし、ある日その香水を見て「全て使い切ることができるのか?」と我に返った。そこで大道さんは香水と以前から関心があったSDGsを組み合わせ、「perfume party」を立ち上げた。
世間で大々的に推進されているSDGs。大道さんは「SDGsと掲げれば何でもありで、それは表面的なものではないのか」と疑問を感じていた。大道さんは団体の活動を通じて学生に身の回りにある「もったいない」を探し、減らしていこうという意識を持ってもらうことを目的としている。
大道さんは香水の魅力は言葉のようであるところだと話す。相手を思い浮かべながら香水を選ぶ。それは「あなたがあなただからこの香りに決めた」というコミュニケーションだ。さらに、香りはそばにいなければ知覚できない。大道さんは「香水を振ることはあなたの近くにいるよと伝えることだと思う」と柔らかな表情で話した。
香水は自分を華やかにするだけでなく癒す効果がある。大道さんのおすすめの使い方は枕元に吹きかけたり浴槽に垂らしたりすることだ。
香水にはたくさんの魅力があるが、使わなければそれらが香ることもない。大道さんは「香水交換会で新しい香りに出会い、香水を好きになってほしい。その先に環境に優しくするという意識を持ってもらいたい」と意気込んだ。
香水を持っている人は一度使っていない香水がないか考えてみるのはいかがだろうか。次の開催は10月を予定している。 (森友紀)
①②香水交換会の様子=同団体提供
③団体のメンバー=同団体提供