全日本大学対抗テニス王座決定試合の第2日は9日、愛媛県総合運動公園(松山市)であり、関西学院大学庭球部男子は初戦に北海道地区代表の小樽商科大学と対戦した。全体を通して1セットも与えず9-0と圧勝。準決勝へと駒を進めた。ダブルスに好気配をにじませ、本大会の目標である「打倒関東」へ弾みをつける。
「良い流れの試合を作り、圧倒するための鍵」と大会前から意識していたダブルスの滑り出しは順調だった。中留諒太・其田怜ペアが最初のゲームを獲得すると、その後も難なく勝利した。続いて増成智也・増成拓也ペアがストレート勝ち、篠田玲・堤野竜司ペアも勝利し、ダブルスは一分の隙も見せず全勝した。
勢いに乗った関学大は、シングルスでも次々とセットを獲得した。最後となった堤野選手は接戦を繰り広げるも粘り勝ち。 試合全体を通して小樽商科大に1セットも与えない、堅実なプレーを披露した。末吉悠人主将は「序盤は固い動きもあったが、目標だった9-0で勝つことができてよかった」と試合内容を総括した。
シード校が順当に勝ち進めば、11日に慶應義塾大学と準決勝で対戦する。「ダブルスで全勝、シングルスでは泥臭く勝負したい」と主将は意気込む。(柴崎辰徳)