プロ野球ドラフト会議が11日、東京都内であり、関西学院大学からは、今春リーグ戦MVPの黒原拓未投手(4年、智弁和歌山)が広島東洋カープの1位指名を受けた。黒原投手は「(広島カープは)地元の方から愛されている球団」とし「毎シーズン、こつこつと勝ち星を重ねてチームの柱と言われるような投手になりたい」と語った。
黒原投手は自身のアピールポイントを「強気で投げ込む投球スタイルと力のあるストレート」と答えた。また「プロになることがゴールではない。これからスキルを上げられるよう(自分に)厳しくしたい」と語り「キャンプまでに一つでも課題を消化し、1軍の舞台に近づけるように練習に励みたい」と意気込んだ。
同大学硬式野球部の本荘雅章監督(50)は「ストレートで空振りが取れることが(黒原の)一つの特長。プロは非常にレベルが高いので、球種やバッターとの駆け引きなども更に磨いてほしい」とコメントした。
黒原投手は両親に対して「これまでわがままを通してきたが、不自由なく伸び伸びと練習できたことにありがとうと伝えたい」と思いを口にした。
広島のユニホームについて「高校の時も赤で、マークも似ているので、結構イメージしやすいかな」と答えた。広島県のイメージを「広島焼き」と話し、会場の笑いを誘った。まだ食べたことはないという。
質疑応答を終え記念撮影に移ると、会見時の緊張した表情は緩み、マスクを外して笑顔で記念撮影に応じた。(秋田倖宜、柴崎辰徳)
◆関西学院大学新聞ウェブサイトで11日20時ごろから約30分間掲載したプロ野球ドラフト会議に関する記事は、編集作業中の原稿を誤って公開したものでした。おわびいたします。