■「自分のおいしい見つけて」
著者の小竹貴子さん(48)は、関西学院大学社会学部OG。クックパッドの初期メンバーとして設立に携わり、現在もクックパッド社で勤務している。
本書では「調味料はぜんぶ大さじ1」や、料理がおしゃれになる食材の組み合わせ方など、簡単に料理を楽しめる工夫が多く紹介されている。
小竹さんは「料理教室に来たような楽しい気分で読める工夫をした。レシピも初心者が見た瞬間に味が分かるものにしている」と語った。
小竹さんは、レシピが無くても料理できる教科書のようなものを作りたい、という思いから本書を出版した。「一つの料理の形を覚えて自分のおいしいを見つけてほしい」と話す。
出版後、特に男性や学生からの反響が多かった。「レシピが無いと作れないと思っていたが、覚えると自分の味が簡単に作れた」といった声が寄せられた。全68品の料理を作り、ツイッター上で公開している読者もおり、日に日に料理が上達する様子に感動したそうだ。
「料理ができることは、これから男女両者にとって生きる上での大事なスキルになるし、家での娯楽にもなる」と小竹さん。学生に対しては「神戸、西宮は食材も豊富なので、料理を楽しんでほしい」と呼び掛けた。 (林 昂汰)