関西学院大学は29日、学生や教職員を対象とした新型コロナワクチンの3回目の大学拠点接種を実施しないと正式に発表した。兵庫県や大阪府による大規模接種を始め、各市町村でも集団接種や個別接種が進んでおり予約状況にも余裕が見られることや、3回目接種を希望する学生や教職員の数が不透明であることが背景。
広報室の担当者は「接種を受けたい人が受けられない状況にあるわけではないという現状を踏まえ、総合的に判断した」と説明。4回目の大学拠点接種の実施は未定だという。
関学大は、昨年8月から11月にかけて、学生や教職員を始めとする大学関係者を対象とした新型コロナワクチン1、2回目接種の大学拠点接種を実施。打ち手確保のために、提携を結ぶ兵庫医科大学や上ケ原病院の協力も得て、合計約1万2千人が米モデルナ社製ワクチン接種を受けた。(吉永美咲)