関西学院大学商学部の石淵ゼミの学生と日本旅行(東京都中央区)が共同で開発した旅行プラン「3R Trip in 滋賀」が販売中だ。昨年12月、マーケティングを学ぶ学生の企画コンテスト「Sカレ(Student Innovation College)」に日本旅行などが参加し、企画を募集。日本旅行が設定した「SDGs(持続可能な開発目標)に貢献する旅行商品」のテーマで、17大学のゼミから同ゼミの企画が1位となり、商品化となった。
「3R Trip in 滋賀」は、箸作り、キャンドル作り、木工作品作り、森の中のアドベンチャーパークで遊ぶといった四つの体験ができる。箸作りやキャンドル作りでは、建物を造る時に出た建築端材や台所で要らなくなった油を使用。楽しみながら、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)の3Rを体験できるように工夫したという。
同ゼミの商学部4年の井上雅貴さん(21)は「日本旅行の提案を受け、当初予定していたプランから変更することになった。施設の許可取りのために、何十件も電話をすることが大変だった」と振り返る。
同ゼミの商学部4年の岡本菜々恵さん(22)は「学生のうちに、消費者、現地の施設、日本旅行の利益の三つを考慮しながら企画できたのは、とても良い経験になった」と語る。
「3R Trip in 滋賀」は来月30日まで販売している。詳細は日本旅行まで。(大藪巨翔)