甲子園ボウル史上初の6連覇 法政大に61対21で勝利

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 関西学院大学体育会アメリカンフットボール部は2023年12月17日、全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦「第78回甲子園ボウル」に出場した。開催場所は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場。関西学院大学は61対21で法政大学に勝利し日本一に輝いた。関学大の優勝回数は最多の34回となり、史上初となる6連覇を達成した。

前半第1クオーター(Q)の8分、相手の反則で関学大が大きなチャンスを作るとクオーターバック(QB)の星野秀太選手(商学部2年)が右方向に走ってタッチダウン(TD)を決め、先制点を挙げた。11分には38ヤードの長い距離を駆け抜けたワイドレーシーバー(WR)の五十嵐太郎選手(経済学部2年)がTDを決めた。勢いに乗った関学大はその後も得点を重ね、33対7で前半を終えた。

 後半第3Qの4分にも星野選手からパスを受けた五十嵐選手がTDに成功。関学大はその後も3度TDを決め、28点を追加した。その後、反則などのミスが重なり第4Qの後半には2回、法政大にTDを許したが、勢いが衰えなかった関学大が61点を得点し、勝利した。5連覇中の関学大が法政大に王者の貫禄を見せる結果となった。

 試合後、関学大の大村和輝監督(52)は、日本一を掴んだ一方で「いろんな基準が下がっている。プレーが全然レベル的には足りていない。そこを意識することで改善できることがあると思う。合格点はなかなか与えられない」と苦言を呈した。勝利で終わったものの、来年度への課題が残る試合となった。

 海﨑琢選手(社会学部4年)は、「オフェンスがうまくいかなかったことは本当に責任を感じている。最後の最後までオフェンスで勝てた試合かというと、そうではない」とチームの弱点を指摘した。加えて海﨑選手は勝利の一つの要因として、関西大会で関西大学に敗退したことを挙げた。その敗退での反省を活かし、練習時からより速く、より強い相手を意識して取り組んだことが勝利に繋がったと分析する。

 星野秀太選手は、「ブロックのところが完全に弱い」とチームの弱点も指摘し、来年に向けて改善していく意気込みを見せた。

(石本理子・林諒太郎)

6連覇を達成し、歓喜する選手たち=2023年12月17日、兵庫県西宮市阪神甲子園球場、松本亘平撮影

タッチダウンを決める星野選手=2023年12月17日、兵庫県西宮市阪神甲子園球場、松本亘平撮影

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