関西学院大学西宮上ケ原キャンパスの文学部校舎そばのバラ園で、『アンネの日記』の著者アンネ・フランク(1929~45)ゆかりの「アンネのバラ」が見頃を迎えている。つぼみは深紅で、開花後は黄金色、散り際はピンクへと色が移る。
アンネのバラは、ベルギーの園芸家が作った品種で、アンネの父オットー・フランク氏に贈られた。その後、72年にオットー氏が友情の印として、西宮市の「アンネのバラの教会」に寄贈した。大学のバラ園では、同教会から譲り受けたアンネのバラが育てられている。
例年、バラの見頃は5月上旬だが、今年は1週間ほど早く迎えた。バラの開花時期は品種によって異なるが、アンネのバラは四季を通じて咲く。
大学の施設課によると、バラ園は「自然愛好会」という同好会からの要望で開設したという。現在は、アンネのバラ以外にも白や紫のバラ、ローズマリーなどが花を咲かせている。(西村遼)