第18回同関交歓演奏会が17日、京都コンサートホール(京都市左京区)であり、関西学院大学と同志社大学のグリークラブ(男声合唱団)が22年ぶりの協演を果たした。感染症対策のガイドラインの下、観客を入れて開催した。今回の公演が関西学院グリークラブ122代目での初公演で、平見佳久部長(教育学部4年)は「コロナ下開催の手本になってほしい。希望になっていれば成功だ」と話した。
関学大と同志社大が合同で演奏会を開いたのは、1999年以来のことだった。開催が止まった原因は、部員の減少だった。今回の演奏会は両部内で復活させたいという声があり、実現した。
2時間にわたる演奏会を終えると、同志社グリークラブ4年の市川雄大さんは「(無事に演奏会が)できて良かった」と舞台袖で泣き崩れた。関学大の平見部長も「目が潤んだ。後輩の笑顔を見られて、努力が報われたと感じた」と達成感をにじませた。
開催に当たってガイドラインの作成に苦心し、完成まで1カ月を費やした。兵庫県、京都府、大学がそれぞれ独自の規制を設ける中、京都府合唱連盟、兵庫県合唱連盟の協力もあって作成に至った。市川さんは「折り合いをつけるのに苦労した」と話した。
2校は10月10日に、全国大会を懸けた関西合唱コンクールに出場する。関西地区からは1校のみ出場できる。関学グリーからは「ブラッシュアップして同志社に勝ちたい。目標は全国で金賞をとること」と声が上がった。(秋田倖宜、西村遼)