関西学院大学は23日から、西宮上ケ原キャンパスで学生や教職員らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種を始めた。初日の23日は491人が接種した。
使用しているワクチンは米モデルナ社製で、大学は異物混入があったとされるワクチンではないと発表している。
ワクチンを接種した理由について聞くと「周りの人にうつさないため」という声があった。教育学部2年の女子学生は「関学からのメールで接種について知った。実習で子供と関わるので接種することを決めた」と話した。
大学は、4週間後となる2回目の接種について、日時の変更は受け付けていない。商学部1年の男子学生は「2回目の接種日が授業開始日の前日になってしまった。(翌日の授業を)欠席することになるかもしれない」とマスク越しに表情を曇らせた。会場の事務スタッフは「変更を希望する問い合わせが多い。予約する際は2回目の日程を踏まえて検討してほしい」と呼び掛けた。
大学は来月4日から、学内の接種予約状況を考慮した上で、西宮市民に接種枠の一部を提供するとしている。(西本明日華、宗山夏馬、西村遼、井上聡、武田祐貴)