テーブルを囲み、会話を交わす参加学生ら=4月30日、西宮上ケ原キャンパス・関西学院会館レセプションホール、中泉奏士撮影
コーヒーの香りが漂う会場に、日本語と英語が入り混じった笑い声が広がった。4月30日、西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館レセプションホールで、関西学院大学国際教育・協力センター(CIEC)主催の国際交流イベント「コーヒーアワー」が開かれ、日本人学生や留学生ら約135人が集まった。
テーブルを挟んで向き合う学生たちは、クイズの答えを相談するうちに会話を弾ませた。正解が発表されるたび、各テーブルから笑い声が上がる。身ぶりを交えながら言葉を交わす学生の姿も見られた。
コーヒーアワーは、英語を使いたい学生が最初の一歩を踏み出せる場として開かれている。CIECの藤本美紀さんは「英語で話したい気持ちはあっても、普段の生活では緊張してなかなか英語を話せない学生も多いのでコーヒーアワーをきっかけに一歩を踏み出してほしい」と話す。
今回のゲームでは、関学大にまつわるクイズや、テーブルごとに話し合って答えを考える企画が用意された。藤本さんは「全員が一緒に考えられるゲーム作りを意識している」と語る。初対面同士でも、同じ問いに向き合うことで会話の糸口が生まれる。
当日の準備や司会進行を担ったのは、学生団体GS Networkだ。藤本さんは「学生団体なしでは成り立たないイベント」と語る。学生が運営に加わることで、参加者も打ち解けやすい雰囲気がつくられている。
後半のフリートークは、参加者の声をもとに取り入れた時間だ。終了後には、LINEやInstagramを交換する学生の姿が各所で見られた。
参加した国際学部3年の学生は「友達を作りたくて来た」と話す。印象に残ったのは「初めて話す人と、たくさん話せた」ことだという。Instagramも交換したといい、「いろいろな学部の友達を作るのは大変だから、ほかの学部のことも知りたい」と語った。
国際学部の交換留学生は、参加の理由を「新しい友人と出会い、新しい人と話すため」と話す。予想以上に多くの学生が参加していたことが印象に残ったという。まだ参加したことがない学生には「怖がらずに参加してほしい。英語でも日本語でも大丈夫」と呼びかけた。
コーヒーアワーには通常、200人から250人ほどが参加する。今回は雨の影響で参加者は通常より少なかったが、藤本さんは「人数が絞られたことで、より密な交流が生まれる面もあった」と話し、少人数ならではの意義を語った。
コーヒーアワーは神戸三田キャンパスでも実施されている。神戸三田キャンパスでは30人から40人ほどの規模で行われ、よりアットホームな雰囲気が特徴だ。今後は集客面の工夫に加え、参加者がより深く交流できるゲーム企画も検討している。
「国際交流に関心はあるが、一歩を踏み出せないでいる人に、ぜひ参加してほしい」と藤本さんは語る。会話をきっかけに広がった交流の輪は、閉会後もしばらく続いていた。
(中泉奏士)
