関西学院大学体育会硬式野球部は10月21日、わかさスタジアム京都(京都市右京区)で開催された関西学生野球連盟秋季リーグ戦第6節4回戦で近畿大学と対戦し、3対3の引き分けで終わった。
関学大はこの試合に勝てば4季ぶり18度目の優勝が決まる大一番だった。
この試合、関学大は前回の近畿大戦で12回を2失点で完投したエース・飯田泰成(人間福祉学部4年)が先発し、近大は2026年春季リーグで最優秀投手賞に輝いた森健人が先発した。
1回裏、関学大の攻撃。2死2塁の場面で4番宮原大和(商学部3年)が中堅への適時打を放ち、優勝が懸かる大事な試合で関学大が先制した。
しかし、2回表、近大の攻撃。1死走者なしから5番伊藤愛都がライトへのソロ本塁打。1対1の同点に追いつかれる。さらに5回表、1死満塁で4番三木太介の打球を三塁手宮原がエラー。1対2と近大に勝ち越しを許した。
これ以上差を広げたくない関学大だったが、6回表、2死2塁から9番八幡大介に右前への適時打を打たれ、1対3と近大を追う展開となった。
6回裏、近大は今年のドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受けた剛腕・宮原廉がリリーフとして登板。関学大は何度もチャンスを作るものの、宮原の150㌔を超える直球を前に6回から8回を無得点で終えた。
関学大も7回表から投手を飯田から伊丹健一郎(法学部4年)に交代。「飯田を負け投手にしないよう、自分がやれることをやった」と軽快な投球で7回から9回を無失点に抑えた。
1対3で9回裏、関学大の攻撃。ここまで3回無失点4奪三振と関学大打線を封じていた宮原が突如崩れる。1死走者なしからまさかの3者連続四球を与え、増田壮に交代した。
しかし、関学大の流れは止まらない。1死満塁から2025年春季リーグ首位打者に輝いた9番中川将心(商学部4年)が気迫の押し出し死球をもぎ取り、スコアを2対3とした。
1番の村亮佑(法学部3年)は見逃し三振に倒れ、2死満塁で打席には2番高山隼(商学部4年)。アウトになると優勝を逃す場面で、打った当たりは三遊間を破る起死回生の同点適時打となった。「(打球が)いいところに飛んでくれて嬉しかった」と振り返る一打で試合を3対3の振り出しに戻した。
10回から12回の延長戦では、伊丹と増田が好投を演じ、互いに得点を奪えず試合は3対3の引き分けに終わった。
この試合の伊丹は7回から12回を1安打無失点7奪三振と快刀乱麻の投球。ビハインドの場面から登板し、チームを再試合へと導くリリーフエースの役割を見事に果たした。
9回裏の同点劇について、関学大の本荘雅章監督は「負けパターンから追いついたことでチームとして精神的に強くなった」と振り返った。また、再試合について「試合のプランも定まっていない。総力戦で行くしかない」と意気込みを語った。
秋季リーグの優勝校を決める近畿大との再試合は10月23日、わかさスタジアム京都で行われる。
(佐藤朝陽)
