(K.G.People)Eco-Habitat関西学院 代表 山田えみりさん

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 山田さん(総政・3)は中学生の頃から漠然とボランティアに興味があった。浪人を機に、タンザニアでストリートチルドレンと呼ばれる、経済的な理由から路上での生活を余儀無くされている子ども達に教育支援を行った。この経験により、大学で国際協力の勉強に打ち込む決心がついたという。

 現在山田さんが所属する関西学院大学公認のボランティアサークル「エコハビタット関西学院(エコハビ)」は、貧しい住環境で生活している人々のために年に2回海外で家建築活動を行っている。山田さんはこの春休みにチームの副代表としてネパールに渡った。2015年に起こったネパール地震により家を失った二家族の家建築に携わり、現地の大工さんや受益者の人々と力を合わせて完成させた。

 山田さんはこの活動を通して「学生がボランティアをすることに対して、偽善や自己満足と考える方も多くいると思う。でも、今回参加したことで、私たちが受益者さんに与えられるものもあるということを実感した」と振り返る。

 エコハビで25年間続く歴史あるこの活動だが、当初山田さんは、なんの技術も持っていない学生が建てた家に住むことについて疑問を感じていた。これに対し受益者の人々は「とてもうれしいし幸せだよ。君たちが笑顔で一生懸命働いている様子を見ると、私たちも幸せを感じる。君たちによって建てられることで、この家がより良い場所になるんだ」と話した。この言葉を聞いて、山田さんはこの活動の意味を実感したそうだ。

 今、ボランティアに全力を注ぐ山田さんの将来の夢は、国連職員として、恵まれない人々の助けになることだ。3回生から始まるゼミ活動では、元国連職員の村田俊一教授のもと多くの知識を吸収し、4回生では、国連ユースボランティアで国際協力の実践的な力を養う予定だという。かけがえのない経験をエコハビで培い、将来の夢を着実に形にするだろう。

ネパールで家建設活動を行う山田えみりさん(右)
山田えみりさん

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