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(K.G.People)何者でもない大学生がゼロから起業 岡村朋弥さん
- 2019/4/1
- K.G.People
- 843号
今の時代を代表する実業家である、マイクロソフトのビル・ゲイツやソフトバンクの孫正義は、学生時代に起業をした学生起業家である。本学でも起業をして、次の時代を築こうと考える人は少なくないだろう。
岡村朋弥(総政・3)さんは、その一人である。高校時代に出会った大学教授の影響で起業を志すようになったという。教授はカリフォルニア大学の教育学者でありながら、自身の教育理念を掲げた教育機関を実際に作り活動をしていた。岡村さんは、机上の研究で終わらずに、常に現場で実践を続けるという「知行合一の精神」という理念に憧れを抱き、自身も常に学びつつ実践者として活動をしていきたいと考えた。
岡村さんは大学入学後、経営学やマーケティングなどをより深く学んだ。それと同時に、ウェブマーケティング業界の第一人者の下で、BtoC企業のコンサルティングやインフルエンサーのプロデュース活動などを始めた。
第一人者から、最先端の広告技術やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用した実践的なブランディング方法などを徹底的に学んだ。ブランディングとは、ブランドに対する共感や信頼を通じて顧客にとっての価値を高めるマーケティング戦略のひとつである。最前線のマーケティング知識を身に着けた岡村さんは現在、中小企業のコンサルティングを行う。
その一方、アーティストや講演家などのブランディングを全面的に支援する団体を立ち上げ、個人のプロデュース活動に励んでいるという。インターネットを活用したブランディング活動は高く評価され、現在は有名私立高校や国会議員などの広報活動の依頼を受けるなど様々な場で活躍している。
岡村さんは、学問的な知識を学ぶだけで終わらず、実際に活動をすることに関して、「知識というものは、主体と現象の関係性の中でしか価値を持たない」と熱を込めて話していた。この考え方は、彼が大切にする「知行合一の精神」につながっているのではないだろうか。
時代にあったマーケティングを追求し、常に行動に移していく岡村さんの姿は、自由で活力にあふれていた。そのような岡村さんの生き方は、盲目的に就職活動を行う同世代に一石を投じるものであった。