DENSO CUP SOCCER第19回大学日韓(韓日)定期戦が25日、レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)であり、全日本大学選抜は全韓国大学選抜に5-0で勝利した。関西学院大学からは、FW木村勇大が先発出場、MF倍井謙が途中出場し、木村はハットトリックを達成した。
2019年まで会場を日本と韓国で交互に開催してきた同大会だが、20年からは新型コロナウイルスの影響で2年連続中止。今回は3年ぶりの開催となった。
日本開催となった今大会。開始10分、日本選抜がMF齊藤聖七(流通経済大)のシュートで先制し、前半を終了した。
木村は後半だけでハットトリックの活躍。後半10分、DF奥田勇斗(桃山学院大)の縦パスを受け、GKをかわし左足でゴール。直後の14分にはFW山田新(桐蔭横浜大)の左からのクロスをファーサイドで木村が頭で合わせた。更に後半27分、木村はクロスを右足で流し込み、ハットトリック。会場を沸かせた。
日本はその後も優勢に試合を展開し、後半37分、山田により5点目が決まり快勝した。
木村は、大会で最も活躍した選手(MVP)に与えられる松本健一賞を受賞し「とにかくうれしいし、ほっとした。特に2点目と3点目は相手との駆け引きを大事にしている中でとれたゴールだった。結果を残せて自信につながった」と声を弾ませた。来年からJ1京都サンガF.C.への内定が決まっている木村。「あと約半年、少しでも成長できたらいい。大学リーグでチームに育ててもらった恩を返せたら」と残りの大学サッカー生活についても熱く語った。
後半交代で入った倍井は「将来海外でのプレーも考えているのでいい経験だった。しかし、気持ち的には満足していない」と悔しさをにじませつつ「自分の強みである個で剝がす部分を見つめ直していきたい」と未来への展望を話した。(菅野岬希、金鼎)